あたりをつけて話すということ
お客様が「うり」の前で悩んでいます。
さぁお客様は何に悩んでいるのでしょうか?
会話のきっかけになる声掛け
今回のお話は別に、瓜の説明の仕方ではないんですね。
物のたとえで瓜にしたまでなのですが、瓜の場合です。今の時期はどこの直売所でも「瓜」って多いですよね。漬物にするための、酒かすも陳列されています。
直売所はアパレルのお店じゃないので、そんな仰々しく声掛けをしなくてもいいと思っているのですが、お客様が何に悩んでいるか位の知識は積んでおきたいものです。
瓜場合ですと、瓜の前で悩んでいるとしたら、私なら「何kg漬けますか~?」か「酒粕は〇kg必要ですよ~」といった感じでしょうか。
とにかくお客様とコミュニケーション取れるような、状態にもっていきたいですよね。その状態にもっていくには一言目が大事です。
「おっ。わかっとるやん」と思って頂ければ、一番いいですよね。瓜を持っているのに「何かお探しですか?」は直売所の店員としては少し寂しいかなと。
お客様の様子を見てアタリをつける
「あたりをつける」とはおおよその検討をつけると言う事ですね。
高級品をあつかっている宝石店と、私達直売所の接客は勿論違ってくるでしょう。最初から丁寧に「何かお探しですか」ではまどろっこしいと思っています。
凡そ、お客様が悩んでいる事は同じことです。
真鯛を両手に持っていれば、どちらがより新しいか?とかですね。そこで、挨拶して直ぐに聞いてアドバイスをしてみます。仮に当たりと違う事を悩んでいても話のきっかけになりますから、そのお客様とコミュニケーションとれます。
お客様に顔を覚えてもらうとイイ事沢山!
コミュニケーションをとって、そのお客様が常連さんになってもらえればメリットが沢山あります。
あいつがいるから店によっていってやろう、アドバイスがしやすくなって接客時間が節約できるとか。他にもメリットは多いです。
アーバンリサーチの青いバック
青いバッグってご存知ですか?
アパレルのアーバンリサーチの取組でSNSでも肯定的な意見が多いのですが、接客を「しない」という選択肢を設けようという取組です。
アーバンリサーチの店内で青いビニールのバッグをかけていれば「声掛け不要」のサインとして、店員さんがはなしかけない仕組みのようです。
私なんか職業柄人に話しかけるのは慣れているのですが、じっくりと一人で商品を見たいと言う人も多いはずなので面白い取組だと思います。これには、商品の知識がある程度お客様にある事が前提になっているような気がします。
取組の有効性はどうなのかわかりませんし、実際に店舗に行ってみたことがあるわけではないのですが。私の感想としては
バッグが安っぽい上にダサイぃ…。かなぁ。と
これは実際に店内で提げづらい。敢えてそれが目的とか(笑)
結局直売所の接客は不要になる事はない
小売業界では、省力化とか人件費削減で人間がかかわらなくてもOKな取組が出てきています。
無人店舗とか、セミセルフレジ、そもそもECなら人と接しなくても買い物できますし。
だけど、これからも直売所はやっぱり丁寧な接客と説明が必要だと思っています。
というか、口に入れる食物なんですから、みんなちゃんと知ったうえで買いたいですよね。
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