ビナの簡単なゆで方
直売所では巻貝が人気です。
サザエ、ビナ、ニガニシ。通念を通して安定して入荷するので、これらを目当てに来店されるお客様も沢山いらっしゃいます。ビールのおつまみに、いいですよね♡
今回はお客様からよく聞かれる「ビナ」の茹で方を紹介します。ビナはなんと言っても塩(潮?)茹でが一番うまいです。
ビナとは?
ビナは通称ですが、いろんな巻貝をまとめて糸島ではビナと呼んでいます。全国的には「ニナ」と呼ぶ地域が多いようです。
きちんとした種類ではクボガイ、ヒメクボガイ、シッタカを糸島ではまとめて「ビナ」と呼んでいるようです。
私も小さいころに父に連れられて、磯遊びでビナを拾っていたものです。
お酒のおつまみで、滋味あふれるおいしさです。磯の香りがよくて、私なんかはビールがすすみます。
ビナの茹で方
さて塩茹での方法ですが、すごく簡単です。
まず、貝類でありがちな砂抜きですが直売所で販売しているビナは砂抜きをしたことがありません。これは漁師さんがやってくれているのか、私の舌が鈍感なのかはわかりません。
あとは簡単です。
①塩水位の塩分濃度の水を鍋に張る。塩分濃度は大体でOK。水かさはビナがかぶるくらい。なるべく少なめ。
②ビナをゆっくり入れて、1時間程放置。こうする事で油断してニョロニョロと外に出てきやすくなります。
③なるべく強火で加熱。沸騰して3分程でザルにあげます。後はまた放置で余熱で熱をいれます。
以上です。
どうも、水から(低温)から一気に過熱するところがポイントのようです。沸騰してからビナを投入しても、味は変わらないようなのですが、ビナが貝殻の奥に入ったまま茹であがるので取り出しにくいのです。
他の、調理方法をネットで検索してみたのですが、最初は弱火とか、一気に強火とか統一された方法はないようです。
そして食べる時は、うちでは安全クリップを伸ばして使っています。ツマヨウジはすぐ折れるので、安全クリップの方が使い勝手がいいからです。
ビナを始め巻貝は通年入荷しています
何でも「旬」を決めないと気が済まないのか、色んなサイトにビナの旬が記載されています。
ですが、私の感覚では通年入荷しているようですし、私程度の舌では季節による味の変化はわからないのですが。
どうでしょう?
強いて言えば、春から夏にかけては潮が大きく動く時期です。その時に漁師さんがとりやすくなるから、沢山入荷するという傾向はあるかもしれません。
因みに…磯で採ることは基本的にやめておいた方がよさそう
昔は、磯に行ってとって食べたよ~と言う人は多いとは思うのですが、調べてみるとやっぱり基本的に磯で勝手に採取するのは避けた方がよさそうです。
糸島市内の磯やその周辺は漁業権が設定されています。地域差はあるようですが漁協(全国漁業協同組合連合会)の手引きの中には磯遊びに関する記述もあります。
それによると、『漁業者が採貝・採藻漁業等を行っている漁場内では、あわび・さざえ等の貝類、わ かめ・こんぶ等の海藻類、いせえびやたこ等の定着性の魚貝類を漁業権者以外の者が とることは、漁業権侵害として告訴されることがあります』のようです。
ということは、直売所で買って自分で料理して食べた方が安心。ということにはなりませんかね?
因みに醤油で煮ても旨いです!
今回は塩茹でを紹介しましたが、塩茹での後に「しょうゆ:みりん:水」を「1:1:1」で醤油味に煮ても旨いです。
濃い味が好きな方はこっちが好みかもしれませんね。
↓以前も同じように紹介してました
コメントを残す