直売所がキャベツの品評会になってませんか?

直売所がキャベツの品評会になってませんか?

いとしま太郎です。最近は天候の安定もあり野菜の出荷が増えてきています。特にキャベツ、レタス等の葉物野菜の出荷が増えています。今回はたくさん並んでいる野菜のお話。

 

キャベツばかりが並んでいる直売所

平日の16時前にとある直売所に。野菜が多くなってきた時期なので葉物野菜を中心に大根もたくさん並んでします。売れ残っているのは何となく予想できるのですが結構残ってますね。

特に目を引くのはキャベツの多さです。キャベツ、キャベツ、ほうれん草、白菜、キャベツ、キャベツ…。キャベツばっかりやん。それは大袈裟ですが白菜とキャベツの所謂葉物野菜は沢山売れ残ってました。

 

同じ品目に違う品種って求められてない

直売所の魅力の一つに同じ「品目」の違う「品種」が魅力と言われる事があるようです。私はそんな事は全くないと思っており、カレーのジャガイモに「メークイン」か「男爵」かを真剣に悩む消費者は少数だと思っています。

野菜売り場に立っていても品種の事を聞かれるのは3か月に1回あるかないかで、そんなレアケースの為だけに違う品種や、マニアックな品種を集めてそれが直売所の魅力だとアピールする必要はないです。

 

まるでキャベツの品評会

先ほどのキャベツの陳列の話に戻りますが糸島のキャベツって品種の数って多いんですかね?大きさがかなり大きいキャベツがあるのでもしかしたら違うかもしれませんがバーコードラベルの品種にも同じ「キャベツ」としか書いていませんしね。

お客さんは品種の違いを求めて買いに来るわけではないと思うんですよね。キャベツはロールキャベツにお好み焼き、炒め物に使うくらいで品種にこだわる必要全くないし、味の違いなんかもごく僅かだと思うんです。料理の専門家じゃないので断定はできませんが。

加えて他の生産者よりも少しでも売ろうとする10円単位の値下げ競争。11月の現時点では一玉100円から150円までの10円単位で売られています。本当に不毛な戦いです。

品種と重量、そして金額の僅かな違いをお客さんはずーと目を凝らしています。まるでキャベツの品評会のようです。

 

キャベツは2個いらないよね

まあ、冷静になって(元々熱くなってない?)考えてみればわかるのですがキャベツは2玉も必要ありませんよね。安くたって冷凍する意味もないし。

お客さんがお好み屋さんやロールキャベツ専門店(いるのか?)ならわかりますがそういったお客さんは殆どおらず、私達直売所がメインターゲットとしているのは普通の主婦です。主婦はあんなデカいキャベツは二つもいりません。半分でもいいくらい。

 

減らない野菜

こういう事が重なって直売所ではある野菜がたくさん残ってしまったり、後に品出しできない野菜が滞って陳列できなかったりするんですね。結果的には野菜が全く減りません。

迷惑なのは生産者なのですがそれでも生産者は売れた時のイメージがありますし、今更作付けする野菜を変えるわけにもいかず毎日同じ野菜を出荷し続けるのです。

生産者からは文句はでないのでしょうか

素朴な疑問ですがこういう販売の仕方をお店側が容認(放置)して生産者から何も苦情が出ないのでしょうか?置いてもらえるだけでもありがたや~?それとも生産者側から言えない事情があるのでしょうか?

 

スーパーとは違う弱点

ここにスーパーの仕入れとは違う弱点が見えてしまいます。直売所は委託販売と言いまして生産者に割と強い権限があるんですね。スーパーは何を仕入れようが自由ですし、仕入れてしまえばどこに陳列をしても売れなければ数字にはっきりと表れますのでそんな馬鹿な事はしません。

少なからず直売所の事情をしっている私からすると、実はお店の気持ちもわからないでもないんです。直売所というのは勿論利益の為に営業をしているのですが、3割くらいは生産者の為の第三セクター的な要素もあるのです。本当は置かないでという生産者もいるのですがそれをぐっとこらえて販売している部分もあります。

なので出荷者制限という不公平な事は非常に気が引けますし、そもそも誰の物を置くかによって問題が発生する位なら問題そのものを放置してしまえばいいと考えます。生産者の置きたい物を、置きたいだけ、販売したい価格でおいてもらえば一応名目では公平が保つことができます。

 

野菜や果樹等の特定の物が集中する時期がでてくる

今の時点では葉物野菜が溢れる位になっていますが、果樹でも同じものがたくさん出てきて価格競争になりがちな事があります。

一時期のメロン、みかん、大根もそうです。大根は果樹ではありませんが。お店側が放置することで生産者は置き場争い、そして不毛な値引き合戦へ突入していきます。

 

違う野菜なら売上はのびる

もし今の2倍の種類をそろえる事ができればお客さんの買う点数は明らかに増えるでしょう。想像に難くありませんよね。キャベツを2倍置くよりもキャベツとニンジンを置く方が売上があがりますよね。

 

具体的に①生産者の限定

そうするために具体的生産者を限定する事が考えられます。お店側が判断をして品質の高い生産者や安くても数量を沢山置ける人を優先するなど何らかの基準は必要ですが有効な方法です。

具体的に②少ない品目は優先

少ない品目は優先して販売する事を生産者にアナウンスするのもいいでしょう。少しづつしか売れない野菜を作るよりも儲かる野菜を育てようとするように誘導しやすくなります。

 

一時的には不満は出てくる

このようにお店側が何らかの対策をとった場合には生産者から何らかの反発が出てくる可能性は十分に考えられます。ただこのような一部の生産者の言う事だけをきいてみんなにいい顔をしているようでは事態が何も進まない可能性は高いです。

どこかできちんとした対応やお客様の為になるだろう、最終的には生産者の為になるであろうことをきちんと説明をして対策をしていかなければいけません。

お客さんのカゴを野菜で一杯に!

今まではキャベツしか入っていなかったカゴにジャガイモ、ニンジン、タマネギといった野菜を沢山入れてもらう為にお店側も真剣に生産者と向き合わなければ今後の売上増は見込めないかもしれません。


糸島の直売所勤務の中年です。食べる事が好きすぎて直売所に就てめてしまいました。

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