ネットやスーパーよりも直売所が有利な理由
アマゾンの登場でネットショッピングが身近なものになりました。いとしま太郎も本を始め、いろいろな商品をネットで買っています。
現代人は間違いなく忙しく、そして疲れています。ちょっとした時間でも節約したいものです。かくいう私も時間的、体力的にも情けないかな余裕がありません。
そんなニーズと、ネットショッピン
グは完全にマッチしているのです。
ネットショッピングの隆盛
例えば「本」を買おうとするとき、ネットをよく使う世代ならおそらくアマゾン一択ではないでしょうか?
しかも中古でも問題ないと考えるなら、一緒に中古の金額が表示されているです。かなり合理的な判断です。
自分で本屋で表紙買いのような「セレンディピティ」的な出会いは無いかもしれません。
時間も節約できます。少なくとも私の周りの同年代と、同年代以下の消費行動にとってネットショッピングは必要不可欠な状態ではないでしょうか。
これから直売所はしぶとく残り続ける理由
世の中がどんどん効率化していき、人口が減少していきます。一般的には小売業はこれから厳しい業界です。特に直売所のような「超」アナログな小売業は厳しいと思われています。
ですが、これからは直売所の魅力は増していくのではないかと考えています。
大きな理由は直売所でメインで販売しているのは食品だからです。零細の生産者はネットショッピングで、生産物を流通させる事は難しいですので直売所での販売がメインになります。
スーパーでもインショップが増えてきていますが、いまだに直売所は個人零細の生産者のメインの販路です。
未だに食品は実際に見てから買う
日本の食品は安全で良心的だそうです。直売所の先輩が言っていましたが、日本に住む中国の方が「中国産じゃないか?」と聞かれたという笑い話がありました。
やはりネットで食品を購入する事には、抵抗があると言う方は多いのではないでしょうか?安全性以外にも、野菜の大きさ、魚介類では新鮮さは非常に関心がある所です。
直売所にお買物されるお客様は「新鮮」を求めて、来店される方が殆どだと感じます。そのお客様はなかなか、ネットで野菜や、魚を購入しようとは思わないはずです。
買い物自体が楽しみ
新鮮な食材を見ていると、どんな料理にして食べようかと想像する事は楽しい事です。
色鮮やかな野菜はサラダに。地元でとれる魚介類は日によって種類が大きく異なってきます。その意外性や季節の移ろいを目で楽しめるのは、食品を扱っている実店舗ならではです。
手作りの弁当や菓子なども魅力的
糸島の真鯛をつかった手作りの「鯛めし弁当」などの加工品も地場の直売所ならではの商品です。
山菜の煮つけなどの惣菜もいいですね。わらび、ふきの煮つけ。ふきのとう、つくし、タラの芽の天ぷら。いいですよねぇ。
生産者によって味付けに、ばらつきがあるのが玉に瑕ですが、手作りで大量生産品ではない点も魅力です。
流通経路が最短ならではの価格の安さ
ネットショッピングでは新鮮な食材を購入するのは難しいです。購入できても価格は高くなるでしょう。
多段階流通が特徴のスーパーでは、価格は安く大量に規格の商品が揃いますが、新鮮さでは直売所に分があるでしょう。
直売所は規格はばらつきがありますが、新鮮で安い商品をそろえる事ができます。
遅れているからこそ直売所には可能性がある
実際に働いている私の感想は「直売所は遅れている」です。他の全ての流通業と比較してみて、改善できる点がまだまだあるのです。
但し、私のような年代の人間が店長クラスになってきたときには、直売所のシステムも随分と改善されるでしょうし、新しいアイディアも出てきています。
一番遅れているからこそ大きな可能性があるように思うのです。
↓パソコンを扱えない職員が多いのですからITどころの話ではありません。
↓商売っ気がない直売所が多いのは事実です。
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