農家は自分自身を売りにして直販を目指せ!
先日うちの親戚(農家)より「ホームページで通販」をしたいと連絡がありました。
格段に始めやすくなっている
農家自身がホームページを持つ事も以前より簡単になっています。サーバーもドメイン取得も依頼すれば簡単に出来ますし。
ホームページで販売する以外にもメルカリやネットショッピングで販売する方法もありますよね。
私もメルカリのアプリをダウンロードして見たら結構農産物って多いんですね。
個人の生産者が個人のお客様に販売する流れはこの先増えていきます。
ただし現状ではどうも単価勝負の感があり農家も消耗戦の様子を呈しています。
こうなると儲かるのは間のプラットフォーマーです。この流れに零細の農家は着いて行ってはいけないです。
単価が低いので実際はあんまり儲からない
野菜全般は単価が低いです。送料負けするんですね。
自分で食べて思いますが、糸島野菜だからといって他産地の野菜よりも素晴らしく美味しいと言うわけではありません。
「糸島野菜」としてブランドになってから久しい感があります。では他の産地と大きく栽培方法がちがっているかというとそんな事はなく普通の栽培方法です。
そしてスーパーに大量に流通している野菜も、産地の生産者が一生懸命安定した品質を求めて栽培しているので糸島野菜に劣っているという事はないはずです。
そのごく僅かの差を評価して、送料を払ってでも取り寄せたいと思うほど美味しいかというとそうは思いません。よって実際にはいうほど儲からないです。
お客様がファンになってくれれば継続して売れる!
野菜や果樹では品質で差が出にくいというのが私の考えです。ただし果樹の「品種」によっては差別化できる可能性はありますが。
では個人の農家がどのようにお客様と繋がるかというと、農家個人のファンになってもらうのがいいと思っています。今までの売り方よりもより農家個人のパーソナリティを前面に出した方法です。
今はやりのインフルエンサーと似た考え方なのですが「あの農家」が言うならば間違いないとお客様に思ってもらう事が一番のような気がします。
まずは今買っている人の顧客ロイヤリティをあげることから始めよう
一般的にはブランドを構築するときには顧客ロイヤリティを高めるように戦略を練ります。
顧客ロイヤリティとはお客様がブランドや商品に対して抱く「信用」「愛着」「信頼」とも言われます。顧客ロイヤリティを向上させることは売上を伸ばすための一番の方法です。
今回のお話の場合でいうと農家の作ったモノ。そして農家自身をブランド化して顧客ロイヤリティをあげていく事が有効です。なんか恰好つけて話していますが単純に「ファンになってもらう」事ですね。
そして先ほどもお伝えしたように私が特におすすめするのは「農家」のファンになってもらうことが一番よいと考えます。
わざわざホームページなど作らなくとも、今個人で買ってもらっているお客さんに対して「営業活動」すればいいのです。
農家がお客様と繋がる【具体的な方法】
手紙はお礼と連絡先を必ず
すぐに思い付くのは手紙です。私が相談されたのはみかん農家さんでしたが、生産している生産物の単価が高い場合ですと少しの時間をかけても手紙を書くことは有効な方法だと思います。手紙というよりは礼状です。
必ず次につながるようにお礼の言葉と生産者の連絡先などがわかるようにしておくのです。そこまでして浅ましいと思われる読者の方がいらっしゃるかもしれませんが、私に言わせると連絡先が分かる事はお客様にとっては非常に役に立つことです。
お客様は美味しいと思ったらまたその生産者から買いたいと思うものです。お客様は自分のお気に入りといつも安定した美味しさの物を食べたいと常に思っているからです。
但し注意が必要な場合は基本的に農家に直接依頼があった場合にしておいた方が良いです。なぜなら直売所を含めた小売店からの依頼でそのような「営業行為」をしているとお店側に「お店を挟まないようにする為の」行為と受け取られる場合があるからです。
SNSはアピールよりも生産方法や農家個人をリアルタイムで
無料でPRできるSNSも利用しましょう。使い方がいまいちわからないと言う方が殆どのはずです。
年配の方にとってはアカウントを取るだけでも一苦労でしょうがなにせ「無料」です。商品や農家自身の露出を高めるチャネルは多い事に越した事はありません。
そしてアップする内容は生産物が「ウマイ!」だけではなく、普段の畑の様子や栽培の中での些細な事をアップした方が効果があります。むしろ「ウマイ!」はいらないかもしれません。一般のお客様は手元にある野菜や果物がどのようにして育てられているかの物語を求めています。
ツイッターで普段の事を呟いてもいいですね。ですが一般的にNGな事(政治、宗教、スポーツ)は基本的には避けた方がいいですね。ただし、これがはまると注目度が一気に高まるのがSNSの奥深さですね。基本的にはやめておいた方がいいと思います。自己判断でどうぞ。
体験農園は手間だが有望
先のSNSの項でも触れましたがお客様は生産者の事を知りたがっています。ですので手間はかかりますが自身の畑を利用した体験農園はファンを作るのに非常に効果が高いです。
果物狩りをした後にお客さんが毎年注文してくれるという農家さんもいます。ネックは農家自身の手を取られるところです。
まずは小さくPRする所からスタート
何事もいきなり大きくすると維持が大変です。ですから私のお勧めはお礼状(手紙)です。正しい事を続けていく事でお客様は確実に増えていきますのであとは営業しつつ、お客様にいい生産物を提供できるように頑張るだけですね。
↓いとしま太郎も使ってる便利なセット!
↓インショップも選択肢に入れていいと思います。
↓手数料が販売店に取られないのが直販のいい所
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