【農家・漁師】みんながいい人ではない
普通の人がイメージする農家、漁師のイメージってどんなものだろうか?
一概に言えないだろうけれど、60歳以上で人の好さそうな人のイメージ。寡黙だが、コツコツと真面目に野菜や海と向き合う人と言う感じかもしれない。
農家・漁師も普通の人です
私は直売所に勤める以前は、農家との付き合いは自分の親戚しかいませんでした。田舎ですから、小学生の時は近所の農家の知り合いと言うのはいましたが。
直売所に勤めてから、利害関係がある農家や漁師とのお付き合いが始まりました。
それまでは、何となく無口でも穏やかな人がおおいのかなぁと思っていました。ですが、というか当然ですがそんなわけでもなく、いい人も、人間的にどうかと思う人もいる世界でした。
むしろ、個人で商売をしている「個人事業主」が多い世界です。何となく、いいなりになっていれば現金が入ってくるサラリーマンよりも厳しい世界でした。その点で言えば、私のようなサラリーマンしかした事がない人間の方が「あまちゃん」ですね。
改めて、当然ですが。普通の人が多い世界です。いい人ばかりではありませんでした。
人付き合いが面倒と感じる人が多い
その中で、傾向のようなものがあるように思います。
その一つが「人づきあい」が面倒と感じる人が普通のサラリーマンよりも多い傾向はあります。
格好良く言えば「職人肌」です。いいものを作ろう、いい魚を取ろうとこだわっているのですが、人づきあいは次点になる人の割合が多い傾向があると思います。
私はこの点が、6次産業化しにくい原因の一つではないかと考えています。
いいものを作るのには、非常に熱心なのですが売る事にかんしてはあまり興味が無い。と言う人が多いようです。勿論、興味があってもそこまで手が回らないと言う事もあると思います。
どちらにしろ、売ることまで考えると「人と商売をする」のは不可欠です。これから農業をする人にとっては、人づきあいの大切さは頭の片隅に置いていても損はないと思うのです。
商品に性格はでます
雑な性格の人は、商品にその人の性格が出ています。
虫のふんがついているまま出荷していたり。野菜のサイズに合った袋に入れていなかったり。陳列の仕方が雑だったり。と確実に表れます。
例えばお客様からの注文が来た時にはなるべくなら、そのようにだらしない生産者には注文をしたくないのは当然ではないでしょうか。
この人の為に売ろうと思える人がいる
そんなにいい人ばかりではない生産者たちですが(※いい人の方が多いと言う事は書いておきます)、私のような人間でも「この人の為に売ろう!」と思う生産者がいるのも事実です。
それは野菜でも、魚でも。野菜は手を掛けているか、そうでないかは如実に商品に表れます。魚だって、網にかかったり釣りあげてから、丁寧な扱いをしているかどうかは見続けていればわかるものです。
真摯に仕事をしている人をいい人とするならば、いい人が必ずしも儲かるわけではないのが現状の直売所です。
私はできれば、頑張っているいい人の商品を「売りたい」と常々思っています。
直売所に勤めている人もすくなからず、こういった思いはあるのではないでしょうか。
生産者を応援できる直売所
料理人さんや常連のお客様は、生産者の指名買いをします。それは、品質の問題であったり生産者個人を知っているからかもしれません。
個人のファンを作る事が出来て、そのファンから「売上」と言う形でお金の循環が始まる。と言う事が直売所のいい所の一つではないかと思っています。
↓「ふん」がついているブロッコリーが直売所にも出荷されています。
↓商品に表れると言う話です
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