直売所にとって面倒な事は売上を増やすチャンス!
明暗を分けてきている全国の直売所
「もろてにあわ」という言葉がありますが、情報が素早く広く伝わる世の中です(大袈裟w)。一時的には儲かっていても持続するには相当の努力と工夫が必要になってきます。
直売所の中でもどうやら儲かる直売所とそうでないところが別れてきているようです。糸島を始め直売所が乱立し始めた2000年からの10年間ですが、直売所の代名詞とも言える道の駅も業績不振で運営主体が変わってきているケースも目立つようになってきました。
しかし糸島では相変わらずの直売所人気が衰えているようには見えません。伊都菜彩は規模と立地的優位性、志摩の四季は鮮魚を強く打ち出す特色で相変わらずお客さんは多いようです。
直売所が売上を増やすには手間をかける
直売所は概ね「お金」がある所はそう多くありません。資金的に余裕のある企業とは違いカツカツとまではいかないまでも堅実にある程度節約しながら営業している直売所が殆どではないでしょうか?世の大企業の皆様はぜひ内部留保などせずに世の中にお金を循環させて頂きたいものです。
多額の投資で施設整備を行い魅力をアップさせてインスタ映えやデートコース、子供の集まる所にするのは素敵な事なのですがそれを実現できる直売所は恵まれています。
殆どの直売所はお金をそう大きい規模ではつかえませんよね。いとしま太郎の直売所でもそうです。
ならば何で売り上げをのばそうかというと手間をかけて地道に伸ばしていくしかないんですね。
面倒な事は売上アップのヒント
地理や立地、運営主体の優位性がない場合はどのように独自性を出せばいいのでしょうか。店頭で実際にお客様とお話ししていて感じる事は「面倒な事が売上につながりやすい」と言う事です。
しかもそれはお店がアイデアを絞らなくても多くはお客様が教えてくれるのではないかと言う事です。
直売所にとっての面倒とは
日々の業務に面倒な事は沢山ありますよね。全国の直売所の経営者、スタッフの方々本当にお疲れ様です。もともと不真面目な、いとしま太郎面倒くさくて投げだしたい業務はいくつもございます。
例えば生産品の予約、在庫がないかの問い合わせ、何時ころに入荷するかの確認。直売所特有の商品の流れのお陰で把握がしにくい情報も多いです。電話で細かく在庫を聞いてくるお客様も忙しい時にはやや負担に感じてしまいます。
最たるものはクレーム対応です。理屈の通った常識的なクレームなら申し訳ない気持ちもあり、きちんと対応しますが、明らかに理屈に沿わないクレームに時間を取られるのは非常に苦痛です。
日々の業務の面倒くさい事は多いのですが、気付けばそれがニーズの裏返しと言う事にも気づきました。
飲食店は説明する事で持続して仕入れてもらえるように
時間がない時の説明は非常にストレスになります。直売所に勤めだした時に料理人から野菜の細かい事を聞かれてめちゃくちゃ面倒くせぇなぁと思っていました。
特にお客様が多い時に接客中に横から話し掛けてくるクレイジーな年配の方もいらっしゃる訳です。一人当たりの説明はなるべくあっさり、短時間で終わらせたいものです。
しかし現在は丁寧な説明をする事によって料理人に信頼してもらい、継続して購入してもらえる事が多くなりました。やはり本来は時間をかけて親身になりアドバイスをしなければいけません。料理人に限らずきちんと説明をすればお店を使ってもらえるようになります。
面倒くさがっていては何もできない
直売所だけに限らず接客業というのは細かく突き詰めれば沢山の改善余地があります。ただ時間と人その他リソースの制約がありますので、どのレベルで折り合わせるかというのが問題になってきます。
そして手間がかかるので面倒になり、説明等を省いて説明しがちになります。面倒くさがっていては何もできません。それをどれだけ突き詰められるかはお店のリーダーの意識次第だと感じます。
リーダーがその姿勢を見せない限りはお店のスタッフはそれに着いていきません。リーダーは非常に多忙なものですがその姿勢を従業員全員に見せないといけません。
レジスタッフからの意見がヒント
普段からずっと店内にリーダーがいる直売所(小売店)というのは少ないはずです。ではだれがそういった改善点や、売上を上げるするヒントを見つけるのかというと間違いなくレジのスタッフです。
レジには色々な情報が集まります。調理方法や入荷の状況。はたまたクレーム迄全ての情報がレジに集まってきます。リーダーは一度レジスタッフに普段はどのような質問が多いかを聞いてみるといいと思います。
想像以上にイレギュラーな質問が多いし、彼女たち(彼ら)は高いレベルで対応してくれています。お客様のニーズを調査するには有用な情報が沢山発見できます。せっかくならその情報を活用すべく彼女たちの話を聞いてみませんか?
リーダーの姿勢をみてスタッフが動く
直売所に限らず大事な事はリーダーがみんなに自分のお客様に対しての姿勢を見てもらいみんなを「その気」にさせる事だと思います。細かい実務的な単調作業をこなしていくのも大事な作業ですが姿勢を見せる事はリーダーの一番の仕事です。
そして現場の細かい状況に関してはスタッフに教えてもらう。きちんと話を聞ける体制を作る事が大事です。普段からの話しかけをするのもいいですが、話しかけられ「易い」関係を作っていくのは非常に大切です。
これもまたリーダーにとっていは「面倒な事」の部類に入っているかもしれませんが。
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