サクランボ狩り「風評被害」について考える
山形の地震(6月18日)が発生してから、山形の観光農園主にサクランボ狩りの予約がキャンセルが相次いでいるらしい。日本農業新聞から。
農業新聞にサクランボ農家のツイートが掲載されており、悲痛さを物語ってます。
私も仕事柄農業従事者が身の回りに多いので、観光農園の方のダメージは相当なものと想像され、素直に可哀そうだと思ってしまいます。
風評被害?
ただツイートや、報道を見たり、聞いたりしているうちに若干だが違和感を感じる事も。
これって「風評被害」なのか?
風評被害って実際には作物に何も影響が無いのに、さも品質が落ちた。と報道されたり、誤認知される事ではないのでしょうか?
地震のニュースを見ている人たちも「サクランボ」の品質に関しては問題視している人っていないはず。
怖いのは地震ではないのか?
私自身、自分がやや変な人の自覚はあるのだが、今から山形に行くってなった時に「食べ物怖いなぁ」と思ったりしない。どちらかというと、「余震とかあるんじゃない」の方が怖く感じます。
これって結構一般的な考えなのではないだろうか。
そういった考えがある私のような人間は先のツイートに関してはやや違和感を感じます。
簡単に言うと
「食べ物は美味しいし、サクランボ狩りは楽しいってわかってるけど地震は怖いじゃん」
なのである。だから、
「サクランボの被害はないから山形来てね!」には違和感を感じるのだ。
じゃあ地震のリスクって頭に入れなくていんですか?って思う人って多くはないのだろうか?敢えて報道しないだけ?
私が思う観光農園に対する支援の方法
私なら観光農園に行って支援しようというときにはこう考えると思う。
「地震も怖いし、余震もあるかどうかはわからないけど、こんな時だから敢えて山形に美味しいサクランボを食べに行こう」だと思う。
一週間程度は余震のリスクもある事は、観光農園の生産者は十分認識していると思う。それをわかっていて書かない事は不親切だ。弱者を叩くつもりは毛頭ないが。
そこでまともな人なら、地震のリスクって山形だけが特別高いわけじゃない。って事に気づくと思う。
そこまで気づいたら、別に山形だけが危ないわけじゃないんだし、サクランボ狩りの人もお客さんが少なくなって大変だから、敢えて山形にサクランボ狩りに行こう。っていう人も出てくると思うんだけど。
こういうひねくれた考え方をする私は、自分ながらひどいなぁと思う。だけどリスクを警告しておかなくて、来てほしいだけアピールするのはフェアじゃないと感じてしまう。
自治体・政府の対応には腑に落ちない点もある
ラジオでしか聞いてないので、興味のある方はソースを探して頂ければいいと思うのですが。
今回の山形の地震被害が軽微だと認定された格好で、山形県は「被害者生活再建支援法」を適用しない方向のようだ。
この法律が適用されない為に、不利益を被る被災者も少なからずいるにちがいない。
被害者対策に充てられる源泉は税金なので、何でも対応という訳にはいかないのは理解できる。
これについては、知識が無いので詳しい事は言えないが少し腑に落ちない点がある。
もう少し一人一人の現状を確認してからの支援が進めばと思う次第です。
普段は時事問題などは興味が無いのですが、今回の地震の件は農家も関係しているということで少し感じることがありました。
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