直売所の新しいキーワードは『体験』か

直売所の新しいキーワードは『体験』か

小売業は人口減少の影響もあり、業界全体が厳しい基調です。

特に直売所は扱う商品や地理的条件に、随分と差があるためにノウハウが伝わりにくい業界かもしれません。

この中で差別化をしていくのは、結構大変な事だと思います。糸島を始め九州には直売所が沢山あります。どの程度の直売所が特色をだせているのでしょうか。

 

正直、似たり寄ったりの直売所

論文『農 産 物 直 売所 の 実態 と意 義 に関 す る考 察』三島・ 行方(北 海道大学)によると、日本の直売所の数は朝市・青空市を含めると凡そ「一万数千件」にも上るそうです。

かなり、多いですが恐らく95%は同じような直売所だと思います。地域で採れた野菜や、果物を売りつつ、仕入れ業者の商品で補うと言った感じでしょうか。

 

直売所にも飽きてきた?

一時期に直売所ブームと言うのがあったと思います。2010年頃からの道の駅が発端となっているのだと、勝手に思っています。

最初は直売所・道の駅だと言うだけでもの珍しくて、お客様が多かったと思いますが流石に「直売所」だから無条件にお客様が来るという時代は終わったようです。

もしくは、地域の物を売っているから一応寄ってみるが、欲しいものが無い。という冷めたお客様が増えてきたと感じます。

 

直売所でも試行錯誤している

今の直売所のテーマは”地産地消”です。

外のお客様よりも、地域のお客様に買ってもらえるような品添えをするべきだと考えています。

但し直売所以外でも、地産地消を謳っている小売業が多くなってきました。

私の住んでいる地域の近くもイオングループ、サニー(西友)が主に九州産野菜を直販コーナーを設置してたりします。

それに対して直売所ではどのようにお客様にアピールをする事ができるのでしょうか?

 

 

「モノ」だけではすでに売れない

直売所でなくても、地元の野菜が買える。新鮮なだけなら高級スーパーの野菜がいい。直売所の野菜が安いかどうかと言うと、『かいぶつくん』ほど、めちゃくちゃ安くはない。

さあ、どうしましょう?

私は、直売所の強みは農家とのつながりがある所だと考えています。ですので農家と一緒に何かを体験できる場所を提供する事で集客ができないでしょうか。

安直と思われるかもしれませんが、畑作業。一緒にやってみないと、農家の大変さは理解できません。農家の事がわかれば、野菜を購入する際にも少しこだわりが出てくるものです。

生産者とのふれあいの場に関しては、お客様はすごく興味があるものです。私の実家は農家ですが、畑にきて収穫を実際に見て頂いたお客様は、ファンになって定期的に購入してくれています。

 

直売所には地域がバックにあるという強み

殆どの直売所では、出荷者のエリアをある程度限定しています。

きちんとした経営が出来ているのならば、地域の生産者は「味方」になってくれているはずです。

ですので、直売所が生産者とコミュニケーションを取っていけば、アイディアはいくらでも見つかるはずです。

 

 

直売所に「楽しさ」を!

直売所はただの買い物の場として考えていると勿体ないような気がします。

直売所と各種のワークショップが提携する事ができれば、新しいコンテンツができるとおもいます。売っている物が様々でとりとめがないように見える直売所ですが、逆にプラスの見方をすれば、何でも売っていいと言う事にはならないでしょうか?

地域商社と言う考え方がありますが、その考え方をもとにすれば面白い事が出来ると思います。

 

小さい規模だからこそできるコンテンツ提供

殆どの直売所では店舗面積や、売上は小規模です。糸島の直売所は比較的大規模なお店が多いのですが、小さい直売所が殆どなのです。

だとしたら、大きい企業ができない事をしていけば活路が開けるのではないでしょうか。

地域のネットワークを活用したコンテンツ作りが、これからのキーになるような気がします。

 

↓売るだけではない体験。面白さが必要です。

ドンキ、ユニー買収に感じる小売トレンドの変化

 

 


糸島の直売所勤務の中年です。食べる事が好きすぎて直売所に就てめてしまいました。

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