売れる野菜の「色」問題
野菜の色で売上が変わってきます。傷んでいる等の色ではなく、色野菜の話です。
今作っている野菜の「色」は気にされてますか?
なんのために色々あるの?
同じ野菜で色が沢山ある野菜がありますね。あなたは料理の時にどうやって使い分けているでしょうか?
例えばサラダの場合。メインは緑の野菜が多いです。レタス、ピーマン、ミズナ、アスパラ、セロリ、カリフラワー等々沢山あります。
ですが、お皿の中が一色だけっていうのは何となく、寂しいですよね。食欲もそそられないです。
「おいしそう!」は視覚が超大事!
和食ではとりわけ「見た目」に拘ります。季節の食材をシンプルな調理で頂くものですので、素材のきれいな色は大事です。
実際の直売所での例
黄色いズッキーニ
ズッキーニが早くも入荷してきました。夏野菜のズッキーニは栽培がわりと簡単なようで、入荷する時には沢山入荷してきます。
棚がズッキーニだらけになるんですね。
そのズッキーニは緑色が多いんです。しかし、そこに黄色のズッキーニをいれると売上が、倍増なんですね。恐らく、加熱して調理する場合などはそこまで色が関係なくなると思うのですが、売れるものはしょうがないですよね。
ハナビラタケ(白)
和食の白、ハナビラタケは貴重な食材です。
健康効果が謳われています。売れているのはそれが理由かもしれませんが、和食に使用できるキノコで白色は貴重だと思います。
パスタにしても美味しいようです。
売れる野菜は「色」を意識してみる
今ブログを読んでいただいているのが野菜の生産者でしたら、今年の野菜の色を変えてみるのはいい戦略かもしれません。
そう、種を買うときに意識してみるのです。
多くの直売所の現状を説明します。
入荷する時には、特定の野菜が沢山入荷します。そして、とりあえずみんな出荷しますから、大量に売れ残ります。
売れ残るのは嫌なので、値引きをして売り切ろうと考えて、値下げ合戦が発生します。みんなが損をしてしまいます。
そこで、色を変えてみると簡単に差別化ができます。それだけで売り場では目立ちますから。
カラー野菜を直売所で販売する時の注意点
私は直売所の店員と言う立場で、勝手に自分の意見を言ったのですがそれを直ぐに真に受けて
「よし!明日から紫のジャガイモを作ろう!」というのは早合点です。私が注意というか、売れるカラー野菜の条件を考えました。
①いとしま太郎は農家の知識は乏しい
私は農家ではありません。もしかすると、カラー野菜は栽培が難しいかもしれません。
②マイナーな品種はそもそもカラー野菜ではなくてもいい
例として紫のジャガイモと書きましたが、紫のジャガイモって料理の仕方がわかりますか?あまりに具体的だったですが、現状では「紫のジャガイモ」は売れています。
しかし、そもそもマイナーな野菜をカラーで作るのは避けた方がいいかもしれません。マイナーな野菜事態が、購入層は限られているからです。
直売所で沢山出荷される同じ色の野菜。例えばキャベツ、ズッキーニ、タマネギ、ジャガイモ等が思い付きますが、カラー野菜が威力を発揮するのは「目立つ」からです。
③美味しそうに見えないかもしれない
実際にあるものは黒色の野菜。黒いジャガイモ、黒いトマト、黒いピーマン。
好き好んで、美味しくなさそうな色を購入するお客様は少数だと思うのです。
サラダに使用する野菜は特に意識してみる
主にカラー野菜はサラダに使用する事が多いと思います。農家さんは「それだけじゃないぞっ」と言われる方がいらっしゃるかもしれませんが、私がお客様と話している感覚では「サラダ」です。
サラダに使用する野菜を栽培している農家さんは、色を変えるだけで売上が伸びるかもしれません。
↓カラー野菜。深い世界です。
↓農家が売上を増やすには時期をずらす事も有効です。
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